イムラアートギャラリー東京では、三好彩個展「本当」を開催いたします。
三好彩の作品は、様々な色彩の油絵具が時に厚く、ダイナミックに重ねられ、力強い存在感で迫ってきます。描かれるモチーフは、体内の臓器を想起させるような曲線や、シンメトリーの図柄、具象とも抽象ともとれる不思議な形体で、それらが、強烈な色彩で画面いっぱいに広がります。
三好は、自身の制作について、次のように語っています。
「『肉体を通して感知する外界の現象、という本当』よりも『精製されたイメージとしてもう一度脳の中に映し出される現象、という本当』の方が、私にとっては、より重要で、より愛おしく、記録すべきものであると感じている。
毎日生きていく中で、ふとした瞬間、流動する思考や五感が引き金となって、突然強烈にイメージさせられる、人のような獣のような生きるものの気配、その動きや視線、風景、無機物、光、音など、様々なイメージの寄せ集めの記録である。」
2013年7月以降制作した新作を展示いたします。大胆な筆遣いで描かれる、自由奔放で、エネルギー溢れる「本当」の世界を是非ご高覧ください。