イムラアートギャラリー [京都/東京]

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会期:2019年12月21日(土)~2020年5月10日(日) ※会期中、一部展示替えがあります。
会場:岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅡ
出品作家:日野田崇

この度イムラアートギャラリーでは、日野田崇個展「手と色形楽」を開催いたします。

手と色形楽       

 私は、一貫して陶による立体造形に取り組んできました。その姿勢は、陶を基盤にしながら、あくまで現代の視覚造形のひとつの在り方を追求するものです。私が陶の最も重要な特質と考えているのは、時間を超えて「半永久的に遺物として残り続ける」可能性があるということです。そして制作においては、もうひとつ、物質である素材と、それを手で加工していくことを重視しています。それは労働の一種ですが、それを概念に完全に置換することはできません。そこには、単に手仕事への懐古的な郷愁にとどまらない、「もの」と人間の感覚の交感に伴った官能性や抵抗感、循環をともなったやりとりがあります。利便性に偏った現代人の生活はこのような要素をどんどん失くしていく方向に向かっていますが、それと逆行する手の労働にはもっと積極的な意味があると思っています。
 近代的な「美術/工芸」のような二元論や、概念を基盤にしたテキストやリサーチ、映像的な手法を多用するContemporary Art の領域とは別の枠組みを自身の制作に想定するために、最近では「手色形楽(しゅしきけいがく)」という言葉を使っています。今展ではとくにその用語を展覧会の表題に押し出しています。" Art" や" Kunst" といった西洋の概念と用語に対応する枠組みを、あとから当て嵌めたがために、諸工芸、書などの居場所が宙ぶらりんになってしまったのは周知の史実です。「手色形楽」とは、そのような状況の中で、前近代的な復古に走ってしまうことなく、自分にとっての色やかたちそのものの価値をもう一度見つめていこうという試みです。
 1970 年代の初頭、ブラジルが軍事政権下にあった時代に、当局の歌詞検閲をかわすために、ミルトン・ナシメントが「魚たちの奇跡」の収録曲のほとんどをスキャットで歌っていたという事実は、私にとって重要です。このエピソードは政治的な要素も持っていますが、本来の「音」の潜在力を彼が知っていたことの証左のように思えるのです。色やかたちにもそれと同じような作用があるのではないでしょうか。色とかたちは本来、それ自体がひとつのことばのはずであり、ときにはヴァーバルな言語をはるかに凌駕するほどの戦慄的なカタルシスを見る者にもたらすことがあります。
私にとって、映像の色彩がなにかいまひとつ物足らなく感じるのは、おそらくそれが「光」をベースにしているからだと思っています。「光」は概念の足場である意識に働きかけます。それとは対照的に、陶の色彩は「もの」に受肉した啓示であり、重さや陰、灰汁のようなものを含んでいます。そこには私たちが自らの身体性を再考するきっかけが潜んでいると信じています。

日野田 崇

歪み、デフォルメ、ブレ、反復、と

 生命体とも言い切れない存在。頭部、胴体、手足のようなパーツはデフォルメされ歪み、触手のようにしなやかに伸び、分裂し変態しながらもバランスを保ち立つ。表面のイメージもまた同様の特色を持ちつつ、かたちに寄り添いながらもブレてまた反復する。このように日野田崇の作品群には、歪み、デフォルメ、ブレと反復という特徴が顕著である。これらの特徴が、立体というかたち、イメージ、展示される場に、絡み合いながら展開する。
 日野田は制作のプロセスにおいて、スケッチやマケットのようなものを予め用意せず、直接土に向かう。それは感覚だけを頼りに手を動かす身体的なものである。日本の漫画、アメリカン・コミック、グラフィティ、イラスト、町中でみかけた広告、看板、浮世絵、さらには大津絵など多岐にわたるイメージから影響を受けており、フォルムはぬるりとしなやかな変形が施され、イメージはクリアな黒いアウトラインで塗り分けられる。
 日野田は自身の制作過程の別の影響要素として音楽を挙げる。ジャンルにこだわらず即興的なものを好み、そこで体得する感覚を重要視する。なるほど、フリースタイルなリズム、グルーヴに自らの直感を乗せ、土に直接手で触れ、成形、色を施し、素材との交信を重ねる過程で、時に無意識も意識するかのように、記憶や経験と身体とが一体となり、立体というひとつの姿へと変貌をとげる。この勢いは立体に留まらず、台座、床、壁面へと展開する。この時、日野田は与えられた場の内にイメージをレイアウトしなければならない。だが視点を変えれば、この構成により展示空間は、四方八方にぶつかり跳ね返るリズム、叫び、そのエコーの増幅と拡散の場と化すのだ。このように捉えると、歪み、デフォルメ、ブレと反復は、予定調和に収まりきらない、より動的なるものの連鎖の表れである。
 この歪み、デフォルメ、ブレと反復は現代を生きるひとりの思考の投影でもある。土による成形、マスキング・テープを用いてフリーハンドで分割された面に極細のノズルから自身の息で塗料を吹き付けるといった作業等の幾度もの繰り返しは、制御と忍耐そして時間を要するものである。さらに焼成による外形や色の変化は作家による制御を裏切る。作家はその都度、決断と選択を迫られる。こうした工程は、日野田にとって、既に混沌とした社会に生きる自身の全身全霊を創造に投げ入れる行為に均しい。あたかも、自然環境と日常の営みが危機的状況にある現代を受けとめ、当事者としてこの社会といかなる関係を構築できるか模索するかのごとく。
 一貫して土という物質を用い、身体と素材とのダイレクトなコミュニケーションによる制作にこだわり抜く所以のひとつに、このように、一方に直感と即興という内なる衝動と速攻性、他方に行為の制御、忍耐、反復という外的要因を伴う作業といった二極にあるものの相互共存の必然性があるからではないか。作品タイトルがテーマあるいはコンセプトであり、かたちと色はその描写という一方向のみに集約されがちだが、違う。直感、触知、記憶、素材と生成のプロセス、思考、言葉-これらが作家の身体を通して密接に関わり、同時並行的に、時にそれぞれの要素が交互に通奏低音となり、その上で他の要素による演奏が進行するかのように、かたちと色が紡がれるのである。
 丸みのあるフォルム、表面のざらつきは皮膚のようでもあり、卵の殻のような質感を帯びる。イメージは滑らかに吸い付くように表面に延びる。こうして現前する造形は、支配と管理に好都合なシステムに組み込まれ、身動きが取れない現代人の姿。だが、この世界に今もなお未来を抱くことが出来るのであれば、この先が見えず抑圧された状態からの解放を予見するものであってほしい。

北出智恵子
(キュレーター/美術批評)

会場:ELSA ART GALLERY(台北)
会期:2016年7月17日(日)~8月13日(土)※会期が9月10日まで延長となりました!
出品作家:日野田崇

会場:ELSA ART GALLERY(台北)
会期:2016年7月17日(日)~8月13日(土)※会期が9月10日まで延長となりました!
出品作家:日野田崇

会場:兵庫陶芸美術館(兵庫)
会期:2016年6月18日(土)~8月28日(日)
出品作家:日野田崇

会場:兵庫陶芸美術館(兵庫)
会期:2016年6月18日(土)~8月28日(日)
出品作家:日野田崇

会場:銀川美術館(中国)MOCA Yinchuan(China)
会期:2016年4月10日-7月10日
出品作家:日野田崇

会場:銀川美術館(中国)MOCA Yinchuan(China)
会期:2016年4月10日-7月10日
出品作家:日野田崇

会場:六甲山上施設(兵庫)
会期:2015年9月12日(土)~11月23日(月・祝)
出品作家:日野田崇

「Objectif Terre」-18ème Biennale international de Céramic de Châteauroux -
会場:Couvent des Cordliers / Musée-Hôtel Bertrand , Châteauroux フランス
会期:2015年6月25日(木)~9月20日(日)
出品作家:日野田崇

会場:平成の京町家 モデル住宅展示場 KYOMO
会期:2013年10月5日(土)、10月6日(日)
出品作家:極並佑、染谷聡、日野田崇、桃田有加里、三瀬夏之介、三好彩、山本太郎

日野田崇 グループ展
「2013 京畿世界陶磁ビエンナーレ(GICB 2013)」

■会場:利川世界陶磁センター(Icheon Cerapia、韓国 利川市)
■会期:2013年9月28日(土)~11月17日(日)
■出品作家:日野田崇

日野田崇 個展 
「ぼくのものだった世界/ The Universe once was mine」

■会場:Elsa Art Gallery(台湾・台北市)
■会期:2013年9月14日(土)~10月13日(日)

tags: Ceramics , exhibition , Taipei , Taiwan ...

「Yamato Dynamics」

会場:MIZUMA GALLERY(ギルマンバラックス・シンガポール)
会期:2013年4月12日(金)~5月26日(日)
出品作家:佐藤雅晴、中山徳幸、橋爪彩、英ゆう、日野田崇、三瀬夏之介、山本太郎、渡邊佳織

この度、イムラアートギャラリー東京では日野田崇 個展「新しい筋肉」を開催いたします。
本展は、2009年個展「変形アレゴリー」以来、当ギャラリーでは2年ぶりとなったイムラアートギャラリー京都での個展(2011年6月4日~7月23日)の巡回展となります。

セラミック・アーティストの日野田崇(1968 神戸市生まれ)は、1991年に大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コースを卒業し、現在は京都嵯峨芸術大学芸術学部の准教授です。

日野田は、陶土に日本のマンガやアメリカンコミックのような線や図形、絵をのせて作品を作ります。
作品は、造形、色、表面の図柄が混在しながらも共存しており、見る者は二次元(表面)と三次元(造形)の世界を往来します。日野田の作品は、有機的なかたちと、マンガという親しみやすい題材によって見る者を容易に近づかせます、実は物語のない断片的な情報や、不気味にも見える図柄の集まりということに気づくと、我々は戸惑い、不穏さを感じます。愛嬌と狡猾さが同居しているようなこれらの作品は、冷静に社会を見つめる作家の批判精神を代弁しているようにも見えます。
作品に描かれているように見える絵は、実はプラスチックシートを切り抜き、貼ってできた図柄であり、現在の日野田の制作には欠かせない方法です。この、日野田の精巧なつくりこみが、作品に存在感と説得力を与えます。

また日野田は、展示空間も徹底してつくりこみます。作品同様プラスチックシートを巧みに切り抜き、展示空間の壁、床、天井に計画的に時に自由に線や絵を描き(実際は貼る)ます。まるで作品から線や図柄が飛び出しているようにも見え、正に展示空間がひとつの世界となります。
このようにしてできあがる日野田の作品は「陶芸」という括りではおさまらず、あらゆる領域の往来を可能にしています。このような作品や展示方法は国内だけでなく海外でも評判を呼び、欧米やアジアでのグループ展にも数多く参加しています。

本展は、「新しい筋肉」と題し、日野田のヴィジョンによるこの先の人類のカタチを表現した作品約5点を展示予定です。今までにはない、紫や緑色を使用した作品も注目です。もちろん、プラスチックシートを駆使したインスタレーションを行います。

また、8月20日(土)18時より、小田島等氏(イラストレーター・デザイナー)をお迎えしての対談を行います。
本展をご高覧いただきますとともに、対談にも足をお運びいただけましたら幸いに存じます。

 



 小田島等 Hitoshi ODAJIMA

1972 年東京生まれ。イラストレーター・デザイナー。桑沢デザイン研究所卒業。1995 年よりフリーランスとして、CD ジャケットや書籍デザインの分野を中心に活躍。その後、イラストレーションやグラフィックデザインだけでなく、漫画や展示活動にも表現の領域を広げる。著作に『無 FOR SALE』(04 年)、『2027』(07 年/古屋蔵人、黒川知希との共著)、監修本に『1980 年代のポップ・イラストレーション』(09 年)。また、細野しんいちとのユニット「BEST MUSIC」としてインストCD 作品『MUSIC FOR SUPERMARKET』(07 年) をリリース。2010 年には初の作品集となる『ANONYMOUS POP 小田島等作品集』を上梓するなど精力的な活動を続けている。

小田島等 公式サイト http://www.odajimahitoshi.com/

 



この星の上に生命が誕生して以来、その肉体のかたちは常に環境と一体になってメタモルフォーゼを遂げてきた。
しかしヒトが環境を操作し激変させた結果、そのシステム自体が完全に破綻をきたしている。
骨も皮も筋肉ももうその目紛しい変化にはついていかないように感じられる。
しかし、ある音楽家が21世紀の音楽について尋ねられたとき、その答えの中で「人間はまだまだ原始的な段階なのであり、変化を受け入れることで新たな筋肉をつけるように、長い鍛錬の時期を経て変わっていくだろう」と述べていた。
それはかつてないミューテーション的な変化となるのか、古い倫理観を完全に塗り替えるものになるのか。
いずれにしても、魚がかつて陸上に上がって歩行動物になったくらいのドラスティックな変わりようであるのは間違いないように思える
そのとき僕たちは一体何処にいるのだろう?
まだ地球の上にいるだろうか?
ヒトが類として存続することがこれほど困難に感ぜられる現在、その岐路のヴィジョンが頭の中を去来している。

日野田崇

この度、イムラアートギャラリー東京では日野田崇 個展「新しい筋肉」を開催いたします。
本展は、2009年個展「変形アレゴリー」以来、当ギャラリーでは2年ぶりとなったイムラアートギャラリー京都
での個展(2011年6月4日~7月23日)の巡回展となります。

セラミック・アーティストの日野田崇(1968 神戸市生まれ)は、1991年に大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コースを卒業し、現在は京都嵯峨芸術大学芸術学部の准教授です。

日野田は、陶土に日本のマンガやアメリカンコミックのような線や図形、絵をのせて作品を作ります。作品は、造形、色、表面の図柄が混在しながらも共存しており、見る者は二次元(表面)と三次元(造形)の世界を往来します。
日野田の作品は、有機的なかたちと、マンガという親しみやすい題材によって見る者を容易に近づかせますが、実は物語のない断片的な情報や、不気味にも見える図柄の集まりということに気づくと、我々は戸惑い、不穏さを感じます。愛嬌と狡猾さが同居しているようなこれらの作品は、冷静に社会を見つめる作家の批判精神を代弁しているようにも見えます。
作品に描かれているように見える絵は、実はプラスチックシートを切り抜き、貼ってできた図柄であり、現在の日野田の制作には欠かせない方法です。この、日野田の精巧なつくりこみが、作品に存在感と説得力を与えます。

また日野田は、展示空間も徹底してつくりこみます。作品同様プラスチックシートを巧みに切り抜き、展示空間の壁、床、天井に計画的に時に自由に線や絵を描き(実際は貼る)ます。まるで作品から線や図柄が飛び出しているようにも見え、正に展示空間がひとつの世界となります。
このようにしてできあがる日野田の作品は「陶芸」という括りではおさまらず、あらゆる領域の往来を可能にしています。このような作品や展示方法は国内だけでなく海外でも評判を呼び、欧米やアジアでのグループ展にも数多く参加しています。

本展は、「新しい筋肉」と題し、日野田のヴィジョンによるこの先の人類のカタチを表現した作品約5点を展示
予定です。今までにはない、紫や緑色を使用した作品も注目です。もちろん、プラスチックシートを駆使した
インスタレーションを行います。
また、8月20日(土)18時より、小田島等氏(イラストレーター・デザイナー)をお迎えしての対談を行います。
本展をご高覧いただきますとともに、対談にも足をお運びいただけましたら幸いに存じます。


小田島等 Hitoshi ODAJIMA

1972 年東京生まれ。イラストレーター・デザイナー。桑沢デザイン研究所卒業。1995 年よりフリーランスとして、CD ジャケットや書籍デザインの分野を中心に活躍。その後、イラストレーションやグラフィックデザインだけでなく、漫画や展示活動にも表現の領域を広げる。著作に『無 FOR SALE』(04 年)、『2027』(07 年/古屋蔵人、黒川知希との共著)、監修本に『1980 年代のポップ・イラストレーション』(09 年)。また、細野しんいちとのユニット「BEST MUSIC」としてインストCD 作品『MUSIC FOR SUPERMARKET』(07 年) をリリース。2010 年には初の作品集となる『ANONYMOUS POP 小田島等作品集』を上梓するなど精力的な活動を続けている。
小田島等 公式サイト http://www.odajimahitoshi.com/


この星の上に生命が誕生して以来、その肉体のかたちは常に環境と一体になってメタモルフォーゼを遂げてきた。しかしヒトが環境を操作し激変させた結果、そのシステム自体が完全に破綻をきたしている。

骨も皮も筋肉ももうその目紛しい変化にはついていかないように感じられる。
しかし、ある音楽家が21世紀の音楽について尋ねられたとき、その答えの中で「人間はまだまだ原始的な段階なのであり、変化を受け入れることで新たな筋肉をつけるように、長い鍛錬の時期を経て変わっていくだろう」と述べていた。

それはかつてないミューテーション的な変化となるのか、古い倫理観を完全に塗り替えるものになるのか。
いずれにしても、魚がかつて陸上に上がって歩行動物になったくらいのドラスティックな変わりようであるのは間違いないように思える。

そのとき僕たちは一体何処にいるのだろう?
まだ地球の上にいるだろうか?

ヒトが類として存続することがこれほど困難に感ぜられる現在、その岐路のヴィジョンが頭の中を去来している。 
日野田崇



現在京都嵯峨芸術大学で教鞭をとる1968年生まれのセラミック・アーティスト日野田崇。マンガやコミック世代の日野田にとって親しみやすいモチーフである二次元のマンガ的グラフィティを三次元で表現してきました。

その制作行為を日野田は、「大量生産されては捨てられてゆく物語のカスを拾い集める作業」と考えています。

2006年頃からはそのグラフィックが作品を飛び出し、自由自在に切り取られたカッティングシートが壁や床に増殖し、空間全体で日野田の独創的な世界を展開しています。2次元と3次元を行き来する作品を日野田は「2.5次元」作品と呼んでいます。

リズミカルで有機的な作品のフォルム、愛嬌と皮肉が混じりあうデフォルメされたストーリーのないグラフィック・・・セラミック・アーティストと名乗る日野田の作品は、陶芸、ペインティング、デザイン・・・あらゆる分野をまたぐ、カテゴリーでくくることがもはや無意味ともいえるオリジナリティあふれる作品です。

ここ2年間は海外での発表も多く、アメリカ、ベルギー、スウェーデン、中国、クウェートでのグループ展など、日本だけでなくますますその活躍の場を広げています。

本展では、約6点の新作を発表します。
また、ギャラリーの空間を生かしたインスタレーションを展開する予定です。


世界を認識できる方法は限られている。それは存在自体がどこまでも中庸で宙ぶらりんの人間の限界でもある。
虹の外側には見ることのできない光線がもっとひろがっている。極大と極小の空間はきっと見極められないどこかでつながっている。世界は聴き取ることのできない音に満ちあふれている。
そのようななにかを想像することはできる。
そういった意志と力のみが人間の可能性であり、救いではないか。

一方、現代ほどめまぐるしくアレゴリー(寓話)が垂れ流される時代もかつてなかったのではないだろうか。ハリウッド映画、家系図、経済、民族、ゴシップ、占い...。しかしそれは世界の本質を言い当てるにはおよそほど遠い。
ならばいっそのことそれらをつきまぜたところに別のリアリティが探究できないか。
この数年の試みはそういった意図に基づいている。

日野田 崇



<日野田崇 その他の展覧会>

 「Breaking the Mold: Contemporary Chinese and Japanese Ceramic Sculpture」
会場:The Dennos Museum Center/ミシガン、アメリカ(Dai Ichi Galleryとのコラボレーション)  
会期:2009年4月24日(金)〜9月27日(日)  

「Fragiles -Porcelain, Glass & Ceramics」  
会場:Al-Sabah Art & Design Collection/クウェート  
会期:2009年6月13日(土)〜7月11日(土)

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