イムラアートギャラリー [京都/東京]

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会場:阪急うめだ本店〈9階 阪急うめだギャラリー〉
会期:2019年6月26日(水)〜7月8日(月)
出品作家:川人綾、宮本佳美
※本展は右記会場も巡回いたします。三菱地所アルティウム(福岡)他

日時:2019年5月9日(木)-6月15日(土)
会場:ピエールイブカーエギャラリー/フランス
出品作家:川人綾

会期:2019年5月8日(水)~5月20日(月)
会場:新宿高島屋 10階 美術画廊 ※最終日は午後4時閉場。
出品作家:山本太郎

日時:2019年4月20日(土)-5月25日(土)
会場:Takuro Someya Contemporary Art
出品作家:川人綾

会期:2019年5月1日(水・祝)~5月20日(月)
会場:日本橋高島屋S.C. 本館6階美術画廊X
出品作家:田嶋悦子
画像Ⓒ斎城卓

会期:2019年1月31日(木)~2月17日(日)
会場:横浜市民ギャラリー展示室B1 ※入場無料 会期中無休
出品作家:上田順平

上田順平の五島記念文化賞美術新人賞研修帰国記念成果発表展を開催いたします。

今冬、イムラアートギャラリーでは、4 年ぶりとなる画家・桃田有加里の個展「Static」を開催致します。
桃田有加里は、2008 年にトーキョーワンダーウォールで審査員長賞、2012 年には第三十回 上野の森術館大賞展にて優秀賞(ニッポン放送賞)を受賞しています。2008 年頃には人物表現を中心にしていた桃田ですが、2013 年頃より抽象的な風景での表現に変化しています。「最終的には何らかの形で人物像と風景を融合して作品にしたい」と語る桃田- 本展の作品《The remains》では、その探求を垣間見ることが出来ます。ぜひご高覧ください。

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かねてより、私は絵画の中に存在する"時間の静止" に興味をそそられていました。絵画はいにしえより時代の記憶や描き手のまなざしを保存するためのうつわとして存在し、私はそれらの作品と対峙していると、時間が凝縮して投影されているように感じるからです。

キャンバスの中の"時間の静止" を絵として視覚化したいと考えたとき、動的なモチーフをキャンバスという静止した画面の中に描くという対照的な存在の交差によって、画面の中の"時間の静止" を際立たせることを試みました。私の作品の中では、流動的な絵具や記憶は動的なイメージであり、キャンバス自体は静的なモチーフとしてそこに表現しています。なぜ私が記憶を動的な存在として捉えているかというと、記憶は、時間の流れと共に、現実と先入観の断片が合流して重なり合いながら作り上げられる人工的な世界であり、整合化され、ひとりひとり固有の記憶となると考えているからです。つまり、人間の記憶が水気を切るざるのように穴だらけであり、脳裏で変化し続けていると考えて
いることに起因します。

私は絵画の中の"時間の静止" をキャンバス上に描き出し、可視化させたいと思います。それにより、人間という一つのゆっくりと進化し成長する生命が、現代のスピードや効率を優先する社会にいる中で、知らず知らずのうちに落としてしまった時間や密度を、私は絵を通じて拾っていきたいと思うからです。
                                                                                                                                         桃田有加里

会期:2018年11月3日(土・祝)-2019年1月20日(日)
会場:国立国際美術館
出品作家:田嶋悦子

今秋、イムラアートギャラリーでは、日本画家・三瀬夏之介と、陶芸家・辻村唯の二人展を開催するはこびとなりました。

 

奈良に生まれた二人の同世代の作家は、絵画とやきものというそれぞれの分野において、自然が作り出す偶然性の芸術を作品の上に描き出しています。

 

三瀬夏之介は日本画の素材を用いることに徹して日本の風土を描き、その模糊としたダイナミックな構図のなかに、自身の記憶や現代的なモチーフを緻密に描き出します。「作品はいつか土に還ると思って制作しています」−そう語る三瀬は、例えば銅粉を混ぜたメディウムを用いて、作品を土に埋めて腐食させることで、絵画の中で緑青(ろくしょう)を生じさせ、まるで釉薬のような艶と色彩を作り出しています。

 

いっぽう辻村唯は、やきものの制作において一貫して「自然釉」と呼ばれる天然の釉を用いています。これは窯の中で起こる灰と土の化学反応から生まれ、表面に付着した灰やガラス質の緑青の釉により、人の手では作り出せない景色が描き出されています。窯から取り出されたばかりの溶けるような器体をした作品群は、彫刻作品然として、まるで生き物のような生命力を湛えています。

 

三瀬夏之介にとって作品とは、自然と人の「間」に位置するものであると言います。辻村唯にとって、やきものの制作とは、器形を作り上げたあとは、土と炎による自然の仕上がりをじっと「待つ」ことでもあります。作品の媒体は異なっていても、二人の姿勢には通底するものがあります。

 

本展で発表する三瀬の新作は今秋10月の大原美術館 有鄰荘での個展への出品作品であり、江戸時代の山水画家・浦上玉堂にオマージュが捧げられています。

 

二人の作家による、自然に対する飽くなき挑戦をぜひご覧ください。

この度イムラアートギャラリーは、8年ぶりとなる平面画家・永島千裕による個展「sign」を開催 いたします。永島千裕は静岡県出身。2007年にトーキョーワンダーウォール大賞を受賞。以降海外のアー トフェアに出品し2017年には北野天満宮にて個展を開催。またスウィーツブランドのアート ディレクションも手掛けるなど国内外で精力的に活動する注目の若手作家です。アクリル絵具 を用いて綿密に描かれる永島千裕の作品は、リリカルでポップ且つファンタジックでありなが ら、抽象的な不安感や不条理とともに描かれ人知の遠く及ばない不思議世界を示唆します。本展では古代中国に由来する五行思想、中国神話、北欧神話、十二支、天文学などをソースに 生命力の円環を鮮やかに描く新作《ring》を中心にドローイングも発表いたします。言語によっては定義できない人間の感情や生命の本質に絵画から軽やかにアプローチする 永島千裕の探求を是非ご堪能くださいませ。


sign
世界のあらゆる情景や形、色、図象は文化や歴史、民族、宗教の中でそれぞれのイメージや 思想を表すものとして発展し、また変容してきた。何かを表すために作られたシンボルもあ る。それらは心の直感の琴線の近いところに根差し、他者との基本的な共通認識や共感をも たらす。
私たちは日常的なコミュニケーションに言葉を使うが、何らかの形を言語化したとき、うまく しないと零れてしまうものの中に、本質的なニュアンスを感じることがある。 そしてそれが非常に大事なものだということもよくある。 そういう時は広がるイメージを見えたそのままに描き残しておきたい。 形のままだったら実現した、そのサインが叶うように。
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永島千裕

会場:BLOCK HOUSE
会期:2017年12月13日(水)〜2017年12月27日(水)
出品作家:佐藤雅晴

■オープニングレセプション:12月16日(土)17:00〜20:00

この度、イムラアートギャラリー京都では、堀尾貞治展「あたりまえのこと3kg 絵画」を開催いたします。
本展は「重量絵画」による展覧会となっております。「重量絵画」というのは、3kg の重さ、
というように重量条件を設定し、3kg 分の金属を自由につなぎ合わせて造形する作品であります。
1960 年代より「具体」のメンバーとして活動を始めた堀尾貞治は、パフォーマンスアートの先駆者であり、
現在も精力的に展覧会を行い、活躍しています。
中学生の時に、一生絵を描き続けよう、と早くも決心したという堀尾。彼の創作の中心は一貫して、
「あたりまえ」のものである「空気」の存在をいかに表現するか、という試みにあります。
日頃意識することのない「空気」。目に見えないけれども生きるためには必ず必要な大切なもの。
この存在の希薄な「あたりまえ」のものを可視化する為、身近なものにその日の色を塗り、カタチを作り、
毎日毎日何十年と絶え間なく続ける行為もそのひとつであります。
ひたすら日々作品を作り続ける積み重ねは、「堀尾貞治」という存在そのものがアートであるとも言える
現状を生み出した大きな要因の一つと言えるでしょう。
『時間のないやつは、本質があってイキイキしている。それは真理やと思う。』
インタビュー記事に記されていたこの言葉に、日々制作と展覧会を続ける堀尾の意思が込められているように
思います。
堀尾貞治の新たなる「あたりまえのこと」との対話を是非、ご高覧下さい。

この度、イムラアートギャラリーでは2年ぶりとなる、木彫作家 山﨑史生の個展を開催いたします。

一本の木から掘り出す技法「一木造り」を用いて水彩絵具で彩色を施しています。

作品一体が完成するまでには、非常に時間がかかり、年に数点と寡作ではあるが、長い時間をかけ、作品と自身と向き合い完成された作品は、木彫ならではの温かさと、どこか寂しげで純朴な佇まい、そして圧倒的な存在感を放っています。

本展では、今年完成させた新作の木彫作品3点と、イメージを描きとめたドローイングを初めて発表いたします。ドローイングは山﨑にとっては、制作する際の最初の工程であり、あくまで木彫作品を制作する上で頭に浮かんだイメージを平面に描きとめた下絵ではあるが、木彫作品の方向性を左右するものであり、山﨑の制作においては、非常に意味のあるものです。

山﨑史生の世界観をどうぞご高覧くださいませ。

尚、10/3(土)はニュイ・ブランシュKYOTO 2015に伴い21:00まで開廊しております。

琳派400年記念を迎える2015年、イムラアートギャラリーでは「平成琳派」として山本太郎と芸艸堂とのコラボレーション展を開催いたします。

山本は1999年より古典絵画に現代風俗が融合したような独自のニッポン画を標榜してきました。100年に1人現れる平成の琳派継承者として国内外共に高い評価を得ている山本は、シドニーのニューサウスウェールズ州立美術館でのグループ展、アメリカのミネアポリス美術館でのグループ展、そして日本全国での展覧会にて、平成琳派の作家としての確固たる地位を築きました。能、舞も嗜み、古典芸術に造詣の深さを見せると共にそれらを取り込み独自性へ変換する山本。現在は秋田公立美術大学の准教授として教鞭をとりながら作品を数多く発表し、着物などコラボレーション制作も行い、様々な分野において活動の場を広げています。

「ニッポン画」とは、
一、今現在の日本の状況を端的に表現する絵画ナリ
一、ニッポン独自の「笑い」で諧謔を持った絵画ナリ
一、ニッポンに昔から伝わる絵画技法によって描く絵画ナリ
これは作家が自ら「ニッポン画」と呼ぶ絵画の定義です。伝統的日本絵画の技法を駆使して描かれる山本太郎のニッポン画には古典と現代のモチーフが混在しています。古典絵画を踏襲し、意表をつくユニークなモチーフを組み合わせる作品からは、ユーモア溢れる山本の感性がありありと感じられます。

芸艸堂は明治24年創業日本唯一の手摺木版和装本出版社です。近代琳派の継承者、神坂雪佳の版画作品なども出版してきました。今回特別に本展覧会のため、芸艸堂制作による神坂雪佳の版画「住の江図」に山本が加筆し、その部分の版木を新たに作り一枚の版画を完成するという方法で、神坂雪佳 山本太郎 木版画「信号住の江図」を制作致しました。琳派の親しみやすさと気品を、ニッポン独自の諧謔を持って表現することを意識し制作する山本。琳派の創始者、本阿弥光悦や俵屋宗達から続く流れを汲む平成の絵師山本太郎と神坂雪佳の、平成における邂逅をご堪能下さい。

又、2月25日から3月3日まで髙島屋大阪店にて、3月11日から17日まで髙島屋京都店にて、同時開催しております展覧会「古画降臨 -Coga Calling-」も併せて是非ご高覧下さい。
*3月14日15時より髙島屋京都店にて、細見良行さん(細見美術館館長)をお迎えしてトークイベントもございます。

イムラアートギャラリー東京では、土屋貴哉+アタカケンタロウ展「昨日はどこへいった。」を開催いたします。

土屋貴哉(美術家)とアタカケンタロウ(建築家)コラボレーションによる本展「昨日はどこへいった。」は、2013年春、当ギャラ リーの新スペースへの移転にあわせて、スペースの受渡し後の改装からオープンまでの過程と時間を扱い、好評を博した同名のメディアイ ンスタレーションの続編。今回は当スペースオープン後の様子も追加収録し、スペースの立ち上げからクローズまでの時間を包み込んだ完 全版。1周/分の速度で回転するプロジェクターの光が、照射先の過去の層を薄皮をめくる様に原寸大で映し出す。

およそ1年半に渡り、ギャラリーの中心にカメラを据えて定期的に15°ずつ回転させながら撮影し、数千枚におよぶ撮影画像をつなぎ合 わせた長尺画像を、「一分間に一回転するプロジェクター」で撮影した同じ場所に回転投影しつづける。回転するたびに徐々に壁が解体さ れたり新たな壁が作られたり、壁の色が変わっていったり、展覧会の様子が映し出されていく。映像はやがて(人の記憶がそうであるよう に)時系列を行ったり来たりし始め、やがて改修前のギャラリーの状態(ふりだし)へと戻っていく。

■協力:端裕人氏(写真家)、秋廣誠氏

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「昨日はどこへいった。」

よく、時間だけは全ての人に平等な資源だといわれたり、時間感覚は年齢の逆数に比例するといわれる。
そんな平等な資源の中、重力に従い垂直方向に落下する私。衝突までのコンマ数秒間のできごとは、やっぱりさほど長くも感じられず結局コンマ数秒 間、一瞬の時間感覚だった。

2012年暮れ、われわれは幾度となく西荻窪の路地裏の暗黒大陸で、安酒に浸りながら打合せを繰り返した。いつもの店のいつもの席に座る。注文す る肴も酒も気付くと毎回だいたい一緒。店主は勿論、集まってくる客たちも何となくいつも代わり映えのないなか、毎回違うのは打ち合わせの議題と本 日のおすすめくらい。いつも19時過ぎから始まったわれわれの打合せはこんな風に繰り返された。
打合せはいつも順当に進みそして酒も進んだ。けれど本日のおすすめ以外ほとんど変化のない状況(シーン)に毎回囲まれてると、同一チャプターが繰 り返し再生される物語のなかに居るような違和を感じる。幾分酔っていたせいもあるだろう。それはシールのように、われわれの周囲から時間そのもの がめくれ上がっていくような、またはわれわれの所属とは異なる時間が周囲に貼り付いていくような、不思議な感覚へとつづいていった。

そんないつかの昨日を、骨盤を割った私は松葉杖を両手に持ち、病院周りのいつもの順路を時計回りにリハビリ歩行を繰り返しながら思い出す。

ひとの記憶はその時の周囲の状況と紐付けされセットでインプットされるというが、われわれにしてみたら、その周囲の状況にほとんど差異がない為、 打合せを重ねるにつれ、話し合ってきた内容の時系列がどんどん崩壊していき、トピックスのヒエラルキーもだんだん曖昧になっていった。今になって みると、毎回欠かさず本日のおすすめを注文してたら幾分この時系列が崩壊していく症状も和らいだんではないかと思う。

あれからどれくらいの時が経っただろうか、時系列が分らない。けれどおよそ一年半。
当スペースのこけら落として開催された前回展「昨日はどこへいった。」ののち、この場で開催された幾つもの展覧会。それらの記録も追加収録した今 回は、この場の立ち上げからクローズまでの時間を包み込んだ完全版。
時をいかに記述するか、視界をいかに切り抜きすくい上げるか、そしてそれらをどのように定着できるか。
記憶は嘘をつく、昨日はどこへいった?

土屋貴哉(土屋貴哉+アタカケンタロウ)

この度、イムラアートギャラリー京都では日野田崇個展「渦の中で渦巻く渦の中に見 える渦の中の塵」を開催いたします。

現在、日野田は京都嵯峨芸術大学芸術学部の准教授として教鞭をとりながら、国内外で活動の場を広げています。
彼は自身のやきものを「雑食の2.5次元陶芸」と表現します。有機的かつ複雑な曲線を描く陶の立体の表面は黒く縁取りされたマンガやコミックを彷彿させる図柄で覆われています。紐状の粘土を積み重ねながら成形した陶による造形物の表面にマスキングテープを自在に用い、色土を吹き付けながら線による描写と彩色を施していきます。立体の表面に絵画的な二次元が表れ、2.5次元の世界が広がります。
描かれる図像のイメージ源は漫画、コミック、グラフィティ、建築、イラストレーション、映画、音楽、街中で目にする看板、浮世絵や大津絵など多岐にわたり、雑食的だと言います。又、やきものらしくない人口的な紫や黄、赤といった色彩を使う事により、陶器の重厚感や硬質な素材性が軽減され、独特の陶の質感を感じさせます。

日野田の展示で特徴的なのは、カッティングシート(プラスティックシート)を使用し、展示空間を作り上げていくことです。カッター1本、フリーハンドでロール状のシートをカッティングしながら床や壁に貼り込んでいく作業は、時間的、計画的プロセスを経て焼き上がってきた陶の立体と非常に対照的で即興的な作業です。今回の展示では、カッティングシートでの空間インスタレーションを更に発展させ、モビール状にしたものを展示空間で使用する予定です。

時間を要する制作行程にも関わらず、ハイスピードで沸き上るイメージを淡々と制作し続ける日野田の強靭な精神力と創造力は自身を満足させることなく、制作にかき立てているように見えます。陶芸というジャンルを自由に横断し、独自の世界観を展開していく日野田の最新作を是非ご高覧ください。

11月22日(土)は17時より、小林公氏(兵庫県立美術館学芸員)をお迎えしてトークを行います。

イムラアートギャラリー東京では、木村秀樹個展「Charcoal」を開催いたします。
1974年に制作した「鉛筆」シリーズが高い評価を受け、東京国際版画ビエンナーレで京都国立近代美術館賞を受賞し、鮮烈なデビュー を飾った木村秀樹は、国内外で活躍する日本を代表する版画家の一人です。その一方で、ガラスやカンヴァスを支持体とした絵画作品も制作しています。本展では、2012年から取り組んでいる版画作品「Charcoal」シリーズから新作を発表します。

「Charcoal」シリーズは、以下のプロセスを経て作られます。
原寸大の炭の写真を和紙にインクジェットプリントします。さらにシルクスクリーンで和紙の両面に印刷します。印刷された和紙を焼き鏝で部分的に焦し、これに切り込みを入れて折り返し、3次元(作者の言葉で言えば、2.5次元)の造形物にする。

こうして作られた「Charcoal」シリーズは、実物とイメージの境界、表と裏の境界、二次元と三次元の境界を超越するものとなります。これは、木村秀樹が一貫して続けている"平面にまつわる造形の実験"の新しい試みです。イムラアートギャラリーでは2011年以来の個展となります。ぜひご高覧ください。

この度、イムラアートギャラリー京都では、染谷聡個展「咀嚼する加飾Ⅱ」を開催いたします。

「加飾」とは漆芸において蒔絵等の技法をあらす技術用語ですが、染谷は自身にとって「加飾」は素材と技術の余白を埋める為の行為である、と言います。

染谷はこれまで、動物や人体などの有機的な曲線が強調されたフォルムを持つ胎(たい)とよばれる素地の上に、蒔絵や螺鈿、沈金でポップな図柄を描いた作品を制作してきました。こうした加飾表現は、作家自身の記憶や日常、イメージを表出するための行為でもありました。

現在は、漆を全体に塗る行為自体も加飾と捉え、従来の塗り技法とは異なる方法をとり、そこに自然と浮かび上がる模様をも装飾として描き起こしています。加飾という言葉を単なる技法や技術をしめす言葉ではなく、文様を描くということからものを飾るということも含めた、飾りを加えるという幅広い「行為」として捉え、探求し続けています。

7月にイムラアートギャラリー東京で展示した作品に約8点の新作を加え展示いたします。イムラアートギャラリー京都では4度目となる個展です。是非ご高覧ください。

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等身大の文様を模索し描くこと。
加飾のための胎(かたち)をつくり出すこと。
ありもの(素材)を胎とし、その飾りをあらわすこと。
僕にとって加飾は、素材と技術の余白を埋めるための行為なのです。

染谷聡
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イムラアートギャラリー東京では、桃田有加里個展「TIME SLICE」を開催いたします。

桃田の作品は、キャンバスに置かれたビビッドな色彩が印象的です。自然界には存在しない色彩を重ねることで、現在の時間軸から切り取られた空間をつくりだします。そこでは時間が止まり、同時に"記憶"もとどまります。

どこかはわからないけれど、いつか見たことがあるような、そんな風景を思い出させるのは、桃田が自身の"記憶"を整理するように、そして記録するために描いているからかもしれません。

イムラアートギャラリー東京では初めてとなる個展をぜひご高覧ください。


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 今日にいたるまで、さまざまな人の手によって表現された絵画の中に、私は作家の生涯や心の密度、その絵を描くのに費やした時間が凝縮して投影されているように感じます。近年、人間という一つのゆっくりと進化し成長する生命が、スピードや効率を優先する社会にいる中で、私は絵画の中にある静止した時間に魅了されています。また、生命を有しない人工的な物質にも共通した時間の静止を感じ、その中に、人間の"記憶"という時とともに混濁するものを保存する力があるように思われ、私は非常に興味をそそられています。
 自身の表現は記憶を整理することでもありますが、作品の中に"時間の静止"を織り込みたいと思ったとき、自然界には存在しないビビットな色彩や、一つの画面に異なる技法を用いることでコラージュ的な空間の構築を目指すようになりました。主観ですが人工物は時間が止まっているような印象を受けるため、私はそういったところに現実とのつながりを絶つ瞬間を感じ、キャンバスに無時間的な空間を記録するために制作を続けています。

桃田有加里
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イムラアートギャラリー東京では、「Group show 橋爪彩・佐藤雅晴・土屋貴哉」を開催いたします。近年、美術館を中心に発表を続ける所属作家3名の本展では、各作家の過去の主要作品を展示いたします。本展を通して、作家それぞれの展開の一貫性と多様性を楽しんでいただければと思います。


橋爪彩は、1980年東京生まれ。東京芸術大学修士課程修了後、さらなる探求のために、ベルリン・パリへと拠点を移し、ヨーロッパで生活しながら制作をするという、自身の状況と日々の記録から生まれた「Red Shoes Diary」シリーズを展開。2010年には日本に戻り、西洋中心主義的美術のあり方を問う「After Image」や「innocence, ignorance and insanity」シリーズを制作しています。
2013年の「DOMANI展」(国立新美術館)で、渡欧前の作品から最新作までを一堂に展示し、その画業が高く評価されました。今年は、「ノスタルジー&ファンタジー展」( 国立国際美術館)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアル展」(高松市美術館)に出品、またコスメブランド ポーラ『RED B.A.』のメインビジュアルを手がけるなど、活躍目覚ましい若手作家のひとりです。
本展では、島田雅彦著『美しい魂』の装丁を手掛けた2003年当時に制作した作品を含め、「Red Shoes Diary」以前の作品を中心に展示いたします。


佐藤雅晴は、1973年大分生まれ。東京芸術大学修士課程修了後、2000年にドイツに渡り、帰国するまでの10年間に独自の表現を生み出しました。パソコンに取り込んだ実写データの輪郭をトレースし、油絵を描くようにパソコンで色彩を重ねて制作される佐藤のデジタルペインティングは、写真のようで写真ではなく、絵画ではあるがそこに絵具のマチエールはないという、独特の空気感をまとっています。アニメーションは、デジタルペインティングのデータをつなぎ合わせて制作されます。
2013年には「ナイン・ホール 佐藤雅晴展」川崎市市民ミュージアム(神奈川) 、「楽園創造 -芸術と日常の新地平- 」ギャラリーαM(東京)の二か所で個展を開催。今年は、「日常/オフレコ」KAAT神奈川芸術劇場(神奈川) 、「Duality of Existence - Post Fukushima」フリードマン・ベンダ(ニューヨーク) に出品するなど、国際的にも活躍しています。
本展では、ドイツから帰国した2010年以降のデジタルペインティングとアニメーションを展示いたします。


土屋貴哉は、1974年東京都生まれ。東京芸術大学大学院修士課程修了。1990年代より、日常の環境システムにきわめてシンプルな方法で介入し、知覚に揺さぶりをかける作品を発表。それらは、映像・写真・平面・立体・インスタレーションなど、多メディアに渡っています。近年は新たな試みとして、ネットアートシリーズも手掛けています。
2013年にはイムラアートギャラリー東京の改築を題材とし、建築家のアタカケンタロウとともに、場の変容と時の顕在化を試みたインスタレーションプロジェクト「昨日はどこへいった。」を発表。
今年、「Uphill」横浜市民ギャラリーあざみ野エントランスロビー(神奈川) 、「1974年ニ生マレテ」群馬県立近代美術館(群馬) に出品、また8月にはサンパウロで開催されるメディアアートの国際展「FILE 2014」にも参加するなど、国内外で活躍しています。
本展では、立体、写真、ネットなど様々なメディアで展開される過去作品を展示いたします。

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